about us
何がしたいのか、何ができるのか。
この広い世界のあまりの自由さに漠然ともしてしまって、自分はこれがしたい!と心に灯す情熱のようなものもあるわけではなく、妙な自意識だけがいつでもはっきりとあって、そうして心を困窮させていた20代前半のこと。
ついに、自らの人生を揺るがす大事なスキルに目覚めることになりました。
どうも動物系を仕事にしたい。そう思ってペットショップで働いてみたり動物園の求人を探していたりしていたその頃、環境調査の一環で昆虫を調べる会社と出会いました。
そこで初めて、仕事で昆虫を扱う経験をさせてもらうことになりました。そのときの昆虫担当の上司の方がまさに、昆虫を「探す」「採る」「名前をおぼえる」という僕の特技を開眼させてくれたのでした。
幼いころから途中とびとびになりながらも、ずっと嗜んできた昆虫やカエルなどを見つけて採るという僕の趣味の行動が、大人になって咎められるどころか仕事として活かせる機会が来るなんて。
好きな知識と技術を深め放題!という状況がすごく嬉しくて、どんどんどんどん知識と経験をのみこみました。ただでさえ少ない脳みそを、この時まで使わずに大事に取っておいたのは正解だったのでした。
そして、公私虫まみれとなり、職場の昆虫調査の現場で立派に通用するほどに虫男になりました。ただし、サラリーマンとしては半人前であったようで、昆虫の事を好きになればなるほど会社にはなじめず、自分なりに頑張ったのですが、結局勤続9年目にして退職することとなりました。
それからフリーランスとなり、妻も子供もいる状況ですからすぐに仕事を始めました。
妻は僕のためにと、専門である昆虫の仕事を継続することを勧めてきました。僕がいくらそうしたくても、妻のこの大きな理解がなければ個人事業として昆虫の仕事をすることなんてできなかったと思います。そうして、すぐに始められることとして同じ業界である昆虫調査業に着手し始め、並行して養蜂業を立ち上げました。
そうやって昆虫の仕事を続けていくうちに、自分ができることが身の回りにそろい始めてきていることに気がつきました。
そこで、これまで生きてきて断片的にでも自分がしたいと思ったことと、今自分ができることを並べてみて、これから何ができるのか何がしたいのかいっそう考えてみました。そうしたら根底に、少し子供じみていますが、映画『もののけ姫』を観たときに大きな衝撃を受けた気持ちを見つけました。
よりよく生きるために人は森を切って灯りをともし、ものの気配を気のせいとしながら気にしなくなった経緯があります。それは僕も同じで、幼いころ暗い森の中で見た、真っ黒な巨大なクモのちぎれた脚みたいに見えたクロツグの折れた幹は、高校生ぐらいになるころには不気味とも可愛いとも思わなくただの植物になっていました。青々としているのだけど、得体が知れてしまった森はどこかさびしい気持ちを湛えていたのでした。
昔、父親がくれたデーバン思想(*)とそんな気持ちが渦巻いて、『もののけ姫』は、心の中で人と自然との関わりに何かを感じていた19歳の夏の僕に思いっきり衝撃を与えたのでした。19歳は若いです。あの頃の僕は、気持ちさえあれば空を飛べて400歳まで生きれると本気で思っていましたから。それでも、あの鮮烈な思いは、僕にとって特別でした。
小さい頃から遊んでいる蟲たち、それらがいたあの森や川や田んぼ。
あの世界、大事だよね?って迷っていた気持ちを、大事だ!と、ツンと押してくれました。 といっても、それを仕事につなげることになるにはその後大いに彷徨うことになったのですが。
ともあれ、その気持ちを見つけてからは全てが線で繋がった思いでした。
昆虫や魚たちが好きでいつも見たり採ったりして遊んでいた幼年期、つかず離れずずっと好きだったその後青年期、仕事で完全に覚醒し、そして中年になってますます昆虫を好きでいた理由。昆虫の中でも特にサシガメとアリが好きだった理由。
自分が得意で情熱を持ってやれることは、昆虫の魅力を発見することと昆虫の能力を応用することに大別され、それを物やデータや体験として人様に買ってもらって仕事にできていると改めて認識しました。
そしてその活動を、今よりももっといいものにしていきたいと思いました。そのためにも、仕事として継続させていきたいと思いました。
昆虫は素敵ですごいです。僕は昆虫と出会って彼らを好きでいたことで、自分らしくしっくり生きれるようになりました。
昆虫ってかっこいいとか、きれいとか。ただそれだけでも十分ですし、地球で生きるうえで大先輩である昆虫の姿に、人間、むしろ自分とは何かを探してもいい。
この昆虫の魅力と能力は、個人差こそあれ必ず人を魅了すると思っています。
昆虫をとおして人を元気にすることができたら、昆虫がもっと人に好かれて彼らの棲む森が守られることにつながるのではないかと思いました。そうしたら僕は、ずっと虫と恋していけるのではないか(愛ではなく恋です。いつも下心があります)。いよいよ子どもじみている考えですが、僕はかなりまじめにそう考えています。
幼いころよく遊んでいたあの森に先日行ってみました。得体は知れてしまいましたが、改めて虫をとおして見る森はいっそう暗く深くて、どうかすればより得体が知れなく思えてきて、少なくとも寂しい表情などしてはいなかった。やっぱり、勝手にそう思っていただけでした。思えば在る、ものの気配ですし、そこで生きている昆虫たちもまた明らかな存在感があります。どちらも僕にとって大事で、そういう僕こそただの1個体の野生の生き物にすぎません。そんな、人や虫とかその他いろんな生きものとか、もののけとかが一緒に暮らしているこの世界が僕は好きです。できたらずっと存在していてほしいです。
僕自身のそういった「好き」を守るために、僕は昆虫を好きになったのだと思いますし、だからまず自分のため、そしてできたら一緒に好きになってほしいあなたのために archae の活動をしています。
*デーバン
体がやたら大きい『主』のような個体を父はデーバンと呼んでいた。僕はそのような個体に対して憧れのほか、畏怖と敬愛のような解釈をしていた。わけもわからず好きな言葉だったが、後になって父に聞くと大判から転じた言葉だったとわかった。
archae(アルカエ)
所在地: 沖縄県名護市
設立日:2011年8月8日
電話:090-9783-6862(代表)
代表:名嘉猛留(なかたける)
営業内容:環境調査、アリの同定、自然観察ガイド
アルカエとは?
アルカエとはラテン語で「古い」「太古の」などの意味があります。
ラテン語はよく生きものの名前(学名) で使われます。
例えば、Archaeornis =アルカエオルニス属=化石で知られる始祖鳥の属の一つで、
Archaeornis は古代の鳥という意味です。
古いものや長寿の生きものに対して上記のデーバンのような特別な思いがあり、
今もとても大事にしている気持ちです。
そしてその気持ちは、僕を含めた今を生きる生きものにも同じでありたいと思っています。
ずっと未来からすれば今は太古の真っただ中ですから。
代表 profile
名嘉 猛留 なか たける
1978 年 5 月 2 日、沖縄生まれ、沖縄育ち。
昔からなんでも手づかみが好きで、幼児園(保育園の年頃)のとき、ハブ(ホンハブ)の幼蛇を近くの田んぼで素手で捕まえて先生に自慢しに行ったら、危ない!って怒られたことははっきり覚えています。
総じて悪ガキの部類でした。小中高と、ヤンキー科オタクヤンキー属に分類されていたと思います。高校を卒業してからは、憧れていた内地での人間社会生活のほうに興味が移り、静岡、神奈川、東京と延べ4年間内地で転々と就職して過ごしました。
その後帰沖し、環境調査会社に就職、9年後に退職し今に至ります。
幼少よりずっと生き物第一でやってきたわけでもなければ、昆虫や自然のことについて学校で教育を受けたわけでもありません。ただ、物ごころついたときからずっと付かず離れず存在している唯一純粋に「好き」なことでした。野生児の父にきっかけももらったと思います。独学や、周りにいるその道の先輩たち(年下含む)に教えを請いながら今日まで楽しく続けてきました。
そして、家の近所で新種のクモを見つけた時、足元の自然をガン見する楽しさにすっかりはまりました。
結婚し、二児の父。
アマチュア昆虫研究家。県内外の大学などのプロの研究者のご指導を得て、琉球諸島の特にサシガメ科とアリ科のインベントリー調査(新種や新たな生息地の発見など)を進めています。得られた知見は論文などにまとめて、学会誌や学会で発表しています。
研究職には就いていませんが、昆虫学はプロもアマもみんなで発展させてきたものですし、これからもそうだと良いと思うので、論文や報文の執筆・発表にかかわることは仕事だと思って取り組んでいます。
約20年にわたって、上記昆虫の沖縄における生息状況を観察しています。
◆九州大学総合研究博物館協力研究員
◆環境省希少野生動植物種保存推進員(2021年6月~)
【資格】 生物分類技能検定2級(動物)、ビオトープ管理士2級(施工)、公害防止管理者水質1種、潜水士等
業務・活動
2002年-2011年
◆ 沖縄県内の環境コンサルタントに契約社員で入社。その後、正社員として勤務。主に陸上昆虫類を担当し、現地調査、室内同定等に携わる。
サシガメ科とアリ科の昆虫に特に興味を持ち、業務とプライベートを通して採集、同定技術の勉強に励む。
2011年-現在
動物調査
◆ アルカエの屋号で個人事業主として独立。環境アセスメントや外来生物調査などで実施される、陸上昆虫類を主とした各動物群の現地調査を継続して行う。
・やんばるから那覇の市街地近郊にいたる沖縄本島各地、先島から奄美諸島にいたる各周辺離島で継続的に現地調査業務を実施しています。
◆ 2016年より、特定外来アリ種(ヒアリ、アカカミアリ、アルゼンチンアリ、コカミアリ、ハヤトゲフシアリ)の発見に主眼を置いた、台湾を含む琉球諸島各地を対象としたアリ類調査の現地調査、室内分析(同定)、各種サンプリング業務を継続的に受注。
・毎年継続して沖縄のアリの同定業務を受注しています。
*室内分析のサンプル中にアルゼンチンアリを検出しました。本件に関する論文は、沖縄県でのアルゼンチンアリの初記録として2021年3月に出版されました。詳しくは下記の『論文執筆など』の項をご覧ください。
養蜂
◆ 養蜂業を立ち上げ、ダニ駆除剤等の農薬や抗生物質を一度も使わない蜂蜜、蜜ろうの生産、販売を開始。
マンゴー農家への受粉用みつばちの貸し出しも継続的に行う。
*2021年3月をもちまして養蜂業は休止とさせていただきました。
みつばちの飼育は現在も続けていて、アルカエとみつばちとでできる新しい仕事の準備をしています。
自然観察会
◆ 2015年より、自然観察会「タマムシに会いに行く」「八重岳の自然観察会」「やんばるの自然観察会」などを開催し、沖縄本島の中部から北部地域での自然観察会を定期的に行う。
学校ビオトープ
◆ 2016年より、宜野湾市のはごろも幼稚園・小学校でビオトープの再生活動に参加。地域協働学校運営委員として講話、管理活動、生きもの調査などを有志や教員らとともに行う。
普及啓発、環境学習活動
◆ 保育園や幼稚園、小学生を対象に出張採蜜体験とミツバチの生態をとおした環境学習を開始。
◆ カフェイベントで沖縄の養蜂の話として登壇し『セイヨウミツバチの在来生態系への影響』を紹介。
◆ 沖縄コンベンションセンターで開催された「夏休み 子ども自由研究」に2年連続で養蜂体験で出店。
沖縄市の「グッジョブ おきなわ わくわくワーク」に出展し“虫とできるお仕事”の体験を紹介。
このほか、「只今 いきものんちゅ(旧只今 ペット中)」などラジオに度々出演し虫の魅力について紹介する。
◆見つけた新種は、生きもの好きではない人にも少しでも魅力が伝わるよう積極的に新聞などに取り上げてもらっている。
◆2021年6月、環境省より希少野生動植物種保存推進員に委嘱される。
論文執筆など
出版年月|論文タイトル、掲載誌、著者、説明
2013年2月
■ Spiders of the Genus Tricalamus (Araneae, Filistatidae) from Japan,Bulletin of the National Museum of Nature and Science,Hirotsugu Ono.
新種のクモを発見しました。著者は僕ではありません。あんなに探したのに、最後は家の近所で出会うなんて。。ドラマティックが止まりません。
2016年3月
■ 琉球列島産サシガメ科8種の新産地,Rostria,№59:57-60,名嘉猛留.
琉球列島に生息するサシガメ類(カメムシの仲間)の新たな分布記録の報告です。
このような知見は「日本昆虫目録〈第4巻〉準新翅類」に収録され、これからの昆虫研究の基礎資料として活用されます。
■ アカヘリカメムシとニセアカヘリカメムシを沖縄本島で採集,Rostria,№59:81-83,名嘉猛留・菊原勇作,共著.
日本におけるアカヘリカメムシの確実な記録です。上記報文と同様に、分布記録が収録されました。
2016年9月
■ The assassin bug genera Nagustoides and Stenolemus (Hemiptera:
Heteroptera: Reduviidae) newly recorded from Japan,Zootaxa 4161 (4): 593–600,TADASHI ISHIKAWA & TAKERU NAKA.
日本から初めて発見されたサシガメ2種の報告です。やばいぐらいかっこいい虫です。沖縄すごい。。
2016年11月
■ First record of the thread-legged assassin bug genus Proguithera from Japan, with description of a new species (Hemiptera: Heteroptera: Reduviidae),Zootaxa 4184 (1): 184–192,TADASHI ISHIKAWA & TAKERU NAKA.
新種のサシガメを発見しました。見つけた時の感動がすごい。泣けます。
2017年6月
■ 改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物 第3版 動物編 レッドデータおきなわ,3.10クモ形類 (3)掲載種の解説(分担執筆)
レッドデータブックのクモ形類・多足類分科会委員として、前述の新種リュウキュウカヤシマグモの種の解説の執筆と、生態写真の提供を行いました。沖縄県のHPから見れます。
2018年7月
■ Aphaenogaster gamagumayaa sp. nov.: the first troglobiotic ant from Japan (Hymenoptera: Formicidae: Myrmicinae),Zootaxa 4450 (1): 135–141 ,TAKERU NAKA & MUNETOSHI MARUYAMA.
世界で二例目となる真洞窟性の新種のアリを発見しました。沖縄という場所は本当に世界レベルで貴重な自然が残されている、ということを経験しました。あまりにすごい発見なので、死を覚悟しました。
2018年10月
■ Taxonomic additions of Embolemidae and Sclerogibbidae (Hymenoptera: Chrysidoidea) from Japan, with description of a new species of Trogloembolemus. Zootaxa, 4497(4), 586-592 ,TOSHIHARU MITA & MASSIMO OLMI.
北谷町美浜のアメリカンヴィレッジに日本初記録となる小さなハチがいました。見た目がかっこいいのに動きがまた良い。やっぱり市街地も油断できません。
2019年1月
■ 沖縄本島から見つかった日本新記録のシロアリモドキヤドリバチ科の1種について. つねきばち, №33, 35-36 ,TAKERU NAKA & TOSHIHARU MITA .
先の論文の本種だけを抜き出した日本語版です。
論文執筆など
出版年月|論文タイトル、掲載誌、著者、説明
*御所望の方はメッセージをいただけましたらPDFの別刷をお送りします!
2013年2月
■ Spiders of the Genus Tricalamus (Araneae, Filistatidae) from Japan,Bulletin of the National Museum of Nature and Science,Hirotsugu Ono.
新種のクモを発見しました。著者は僕ではありません。あんなに探したのに、最後に家の近所で出会うなんて。。ドラマティックが止まりません。
2016年3月
■ 琉球列島産サシガメ科8種の新産地,Rostria,№59:57-60,名嘉猛留.
琉球諸島に生息するサシガメ科(カメムシの仲間)の新たな分布記録の報告です。
このような知見は「日本昆虫目録〈第4巻〉準新翅類」に収録され、これからの昆虫研究の基礎資料として活用されます。
■ アカヘリカメムシとニセアカヘリカメムシを沖縄本島で採集,Rostria,№59:81-83,名嘉猛留・菊原勇作,共著.
日本におけるアカヘリカメムシの確実な記録です。上記報文と同様に、分布記録が収録されました。
2016年9月
■ The assassin bug genera Nagustoides and Stenolemus (Hemiptera:
Heteroptera: Reduviidae) newly recorded from Japan,Zootaxa 4161 (4): 593–600,TADASHI ISHIKAWA & TAKERU NAKA.
日本から初めて発見されたサシガメ2種の報告です。やばいぐらいかっこいい虫です。沖縄すごい。。
2016年11月
■ First record of the thread-legged assassin bug genus Proguithera from Japan, with description of a new species (Hemiptera: Heteroptera: Reduviidae),Zootaxa 4184 (1): 184–192,TADASHI ISHIKAWA & TAKERU NAKA.
新種のサシガメを発見しました。見つけた時の感動がすごい。思い出したらキュンとしました。
2017年6月
■ 改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物 第3版 動物編 レッドデータおきなわ,3.10クモ形類 (3)掲載種の解説(分担執筆)
レッドデータブックのクモ形類・多足類分科会委員として、前述の新種リュウキュウカヤシマグモの種の解説の執筆と、生態写真の提供を行いました。沖縄県のHPから見れます。
2018年7月
■ Aphaenogaster gamagumayaa sp. nov.: the first troglobiotic ant from Japan (Hymenoptera: Formicidae: Myrmicinae),Zootaxa 4450 (1): 135–141 ,TAKERU NAKA & MUNETOSHI MARUYAMA.
世界で二例目となる真洞窟性(洞窟だけに暮らす)と考えられる新種のアリを発見しました。沖縄という場所は本当に世界レベルで貴重な自然が残されている、ということを経験しました。最高に好きなアリです!あまりにすごい発見なので、本気で死を覚悟しました。
2018年10月
■ Taxonomic additions of Embolemidae and Sclerogibbidae (Hymenoptera: Chrysidoidea) from Japan, with description of a new species of Trogloembolemus. Zootaxa, 4497(4), 586-592 ,TOSHIHARU MITA & MASSIMO OLMI.
北谷町美浜のアメリカンヴィレッジに日本初記録となる小さなハチがいました。見た目もかっこいいのに動き方もまた良い。やっぱり市街地も油断できません。
2019年1月
■ 沖縄本島から見つかった日本新記録のシロアリモドキヤドリバチ科の1種について. つねきばち, №33, 35-36 ,TAKERU NAKA & TOSHIHARU MITA .
先の論文の本種だけを抜き出した日本語版です。
2019年6月
■ A Basal Earwig Paradiplatys gladiator (Burr) (Dermaptera: Pygidicranidae) Incidentally Introduced into Naha City, Okinawa Prefecture, Japan. Japanese Journal of Systematic Entomology 25(1): 53–54,NISHIKAWA, M. and T. NAKA.
ヒアリパトロール中に見つけた謎のハサミムシは、インド原産の日本初記録種でした。インド以外からの初めての発見例であり、日本への侵入事例です。ヒアリ以外にもいろいろ入ってきていそうですね!
2020年2月
■ チビアシナガサシガメPloiaria zhengiの琉球諸島からの初記録,Rostria,№64:74-75,名嘉猛留・石川 忠,共著.
かねてよりひそかに一目置いていた、小さなおしゃれなカメムシですが、まさか沖縄で初めて出会うことになるなんて思ってもみませんでした。。 ということは、あれやこれもいますね。。採るその瞬間が、今から最高に楽しみです!!
2020年4月
■ 沖縄島におけるハラビロトゲサシガメの記録,琉球の昆虫,№44:78-79,上原友太郎・名嘉猛留・島田拓・吉武啓,共著.
採りたすぎて諦めかけていた虫を、ついに、ついに、採りました。熱帯感まる出しの、それはそれはかっこいい虫なのです!
2021年3月
■ アルゼンチンアリLinepithema humile (Mayr, 1868) の沖縄県からの初記録,沖縄生物学会誌, 59: 1-9,吉村正志・小笠原敬・諏訪部真友子・田賀麻美・名嘉猛留・小笠原昌子・嵩原安樹・玉城裕一,共著.
アリの種同定業務においてアルゼンチンアリを検出しました。特定外来種のアリは常に気にしていたので、一目でわかってしまいました。。1個体のみの発見でしたが、ついに沖縄初上陸の記録です。
2023年6月
■ 琉球列島の各島において新たに記録されたアリ 16 種,蟻(日本蟻類研究会会誌), 44: 45-48,名嘉猛留.
琉球の各島で近年採集したアリのうち、島単位で初めて分布が確認された16種の記録をまとめました。でも、採っただけで調べきれていない標本もまだ結構あるので、、、記録はもう少し伸びそうですが、それは今後の課題として一旦リリースです!